タバコの影響について説明する前に基本的なマナーについてお知らせいたします。

ほとんどの方が理解されてないようですが、杉並区内では一切の歩行喫煙を禁止しています。
自転車に乗りながら吸うのも同じく禁止です。
さらにポイ捨ても禁止です。よく路上喫煙禁止区域のマークがある場所のみ禁煙
と勘違いしている方が多いようですが、駅前付近は重点地区となっており、
改善がみられない場合は、他区で行なっているように罰金の徴収もできるようになっています。
路上での歩きタバコおよびポイ捨ては条例で禁止されています。
杉並区では、平成15年10月から公共の場での歩行喫煙および吸殻のポイ捨ては条例で禁止事項となっています。
「安全美化条例」杉並区条例第15号(杉並区環境課、危機管理室)03-3312-2111

もし改善が図れない場合には路上禁煙地区において罰則の適用(科料の徴収)も可能、となっています。
歩行喫煙の危険性は、ちょうど子供の目線にあたることです。もちろん接触時の焼け焦げもそうです。
タバコ火の先端の温度はなんと摂氏800度を超える高温です。混雑する人ごみで、メラメラと燃えるたいまつを持っているの
と同じことです。過去にはこれが幼児の目に入り、焼けどでは済まず失明する事故まで起きたそうです。このような事故では
かなり高額の慰謝料を請求されるようです。事故がおきて「個人の嗜好だ。」では済まされません。
またポイ捨てにより街の美観が損なわれ、火災の原因にもなりかねません。子供の手本であり指導すべき立場の者が節度を
持たずして、子供の健全な育成は成り立ちません。
タバコは指定された場所か人の迷惑にならない場所でお願いします。また小さな子供のいる家庭ではタバコは子供の手のとど
かない場所におくよう気をつけてください。誤飲すると生命の危険を伴います。
タバコの吸殻や空き缶、食べ物のゴミだらけの公園等で子供達を遊ばせるのはとても忍びないことだと思います。
ほんとうに愛煙家と称するのであれば、「吸っても良いですか?」と嫌煙者にたずねるような形だけのマナーではなく、
自ら喫煙できる場所を選ぶ思いやりをもってほしいものです。

タバコによる影響
喫煙者(男女共通)・・・喫煙により血管が収縮し、血液中のヘモグロビンに一酸化炭素が結合し、酸素の運搬能力が落ち、
体は酸欠状態になります。主流煙によりのどや鼻の粘膜が弱くなり、かぜや病気に対する抵抗力が弱まります。また、花粉症に
よる目や鼻やのどの症状も悪化します。さらに嗅覚や味覚の低下も引き起こします。
男性の方・・・・・・・たばこを吸う男性は、吸わない男性に比べて40歳以降の余命が約3・5年短くなることが、わかった
そうです。 1日に2箱以上吸う男性の余命は38・1年で、非喫煙者との差が4年に拡大するそうです。
女性の方・・・・・・・非喫煙者に比べ5年ほど老化が早まるそうです。女性ホルモンの分泌が抑えられるため、女性らしい潤い
のある肌のつややはりが失われ、せっかく高額のエステに通ってもタバコを吸えば美肌を維持することはできません。
閉経後の骨粗鬆症も喫煙者に多いそうです。喫煙により血管が収縮することで、冷え症の方には症状を助長することになります。
またいやな体臭の原因にもなります。さらに不妊・早産の危険が増加します。出生後も子供の知能の発達の遅れや成長の遅れなど
、喫煙女性から生まれた子供は不利益をこうむります。
非喫煙者(受動喫煙)・・・タバコの煙は喫煙者が吸う主流煙と、タバコの先の点火部から立ち昇る副流がありますが、
非喫煙者が同じ空間で喫煙している人の主流煙と副流煙を呼吸とともに吸い込んでしまうことを受動喫煙とか強制喫煙などと呼びます。
この副流煙は主流煙と比べて高い濃度の有害物質が含まれています。
受動喫煙によっても体の血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。
これにより心臓は多くの酸素を供給しようと心拍数があがります。
高血圧、脳血管障害、心臓病、喘息、高脂血症、動脈硬化を持病に持ってる方は、この受動喫煙により悪化するそうです。
疫学研究では、夫が喫煙者の場合、妻の肺ガン死亡率は2倍だそうです。子供であれば、アトピーが悪化したり、成人後に癌
にかかる確立も高くなります。たとえ空気清浄機を置いても、有毒ガス成分はフィルターを素通りしてしまい、
効果はありません。