中国の吸い玉療法で事故が起こる理由がわかりました
昨日は第五木曜ということでいつものデイサービスがお休み。
なので久しぶりに休もうと休院予定でしたが、やはり予約が入ってしまい3名治療しました。
一人はうちのリーフレット等でお世話になっているデザイナーさん。
週末に陸上のレース出場とのことで、肩胛骨周りの違和感を取り除く治療を行いました。
施術は、ラジオ波、スライドカッピング、リーブ法、超音波コンビネーションです。
そのあとは中国人の新規カッピング希望者、男性2名。
何故か中国の方は男性二人組で来院してくる。
理由を聞くと、だいたい友達と一緒に行動することが多いそうで、一人だとつまらない、寂しいからなどと話していた。逆に「他の人は皆一人で来るんですか?」と聞かれたくらいでした。
カッピングは中国で経験済みとのことでしたが、一応きくち式カッピング流にインフォームドコンセントをおこなう。
中国では基本、火缶法といって映画「カラテキッド」のジャッキー・チェンが行うような火を使ってカッピングします。
海外でも電動ポンプを使用するのはまれなようです。
そんなこともあり、海外から当院のYouTubeが注目され問い合わせがきます。
今回は二人同時にカッピングを行い、足にウェーブをかけたら、やたらうけていました。
面白かったのは「シャツから出そうなところはカッピングしないでください。」と言われたこと。
男性で、慣れてるのに恥ずかしいのかいと笑ってしまった。
彼らも学生でノリがよく、会話はポンポン弾んでいました。
終了後に感想を聞くと、「中国ではこんなに細かく何回もカッピングをやらないし、背中以外はやらない」そうです。
どうやらカッピングとマッサージというのが基本スタイルで、鍼とセットというのは日本独特のようです。
むしろ治療というより、疲労回復のためのリラクゼーション的な位置づけでやっているようです。
ただカッピングの方法に問題がありました。
彼らが言うには、カップは同じ個所に着けたままで60分~120分という具合で施術をしているそうです。
だから このような事故が起こるわけですね。
治療後の過ごし方で、「お風呂はダメですか?」と聞かれ、むしろ入ったほうが早く跡が消えると伝えると、二人して「中国ではまるで逆だ」と顔を見合わせて驚いていました。
真空圧をコントロールできる電動ポンプのウェーブ法に感動し、足も気持ちが良いということを始めて知ったようで、また来ますといって帰っていった。
近いので多分また来るだろう。
しかし、圧力のコントロールの利かない火缶法で、同じ個所に1時間以上もカッピングをすれば水疱なんてザラだろう。
彼らは水泡ができること自体を「良いこと」だと勘違いしている。
日本でも中国式の吸い玉療法が根付いているので早いところきくち式カッピングを普及していかなければと強く感じさせられる瞬間だった。
次回のブログは吸い玉の歴史の始まりと伝来について掲載します。
吸い玉は中国発祥だと思っている方、ほとんどだと思いますが、答えは違います。
次回をお楽しみに。