肋骨骨折のはなし
最近、中1の長女の反抗期が酷くて困っています。
昨夜は家内とケンカしたらしく、家内は爪で腕をひっかかれ、右の胸部を蹴られたそうです。
家内は130cmちょいの身長で、すでに長女に追い越されています。
よく食べるし、部活も頑張っているので体力も相当。
余りにも痛がるのでチェックしてみると、肋骨骨折の疑いが。
娘に蹴られて肋骨骨折って、すごいな。
で、先日も1名男性が肋骨の痛みで来院したので、併せて肋骨骨折のおはなしを。
彼は普段は生協のドライバーで、休日は草野球を楽しんでいるのですが、野球のあとに左の肋骨部に鋭い痛みが出たそうです。
あまりの痛さに当日の予約をキャンセルしようと電話をくれたのですが、むしろ治療した方がいいことを伝えるとそのまま来院してくれました。
病院に行くつもりだったよううですが、まず受傷直後はレントゲン撮ってもハッキリとした骨折線が出ないことが多いということを伝え、検査をしました。
自分でも簡単にできるのは咳払いやくしゃみで鋭い痛みがあるか、ないかのチェック。
あとは胸郭を押してみて介達痛や患部の叩打痛があるかないかで判断します。
寝返りや体を捻る動作でも激痛だったりします。
後日、整形外科を受診して、ドクターから同じ説明を受けたそうです。
肋骨骨折と診断され、痛み止めを出されたそうです。
では、気になる原因は?
今回の家内のように直接蹴られて折れるケースと、疲労性の骨折といって、繰り返し同じ部位に負荷がかかることで折れてしまうケースがあります。
彼の場合、バットのフルスイングでいってしまったようです。
仕事の際、トラックの乗り降りがつらいそうです。
ゴルフスイング時や、マラソンランナーやにもよく起こります。
折れるといっても「ボキ!」っという感じではなく、いわゆるヒビのような状況です。
ヒビも骨折ですからね。
約2週間は痛みが強いです。
整形外科では痛み止めの飲み薬と湿布が処方されたようですが、肋骨骨折の場合の治療は他にないのでしょうか?
いえいえ、結構ありますよ。
やるとやらないのでは治りが全然違います。
まず、呼吸時に肋骨にある肋間筋が動くたびに痛みが出るので、バストバンドという固定帯で胸郭を軽く圧迫するだけで、痛みが多少和らぎます。
胸郭が過度に膨らむのを抑えるので、呼吸は少々苦しいですが。
腰痛用の幅広のバンドでも応急に使えなくはないです。
そして、ただバンドをするだけでなく、湿布の代わりにクール&フィットのイエロータイプを患部にスプレーします。
痛みに対してかなり鎮痛作用があります。
ハーブが主成分なので、安全性も高く湿布のようなかぶれを起こしにくいです。
スプレー後、微弱電流を患部に流します。
フィジオナノなら首からぶら下げて、入浴以外はつけっぱなしで結構です。
長くかけた方が効果が高いのがこの微弱電流です。
寝てる間もこれで治療できます。
セルフケアだけでも
1.クール&フィットを患部にスプレー
2.微弱電流を患部に通電する
3.バストバンドを巻いて固定する
の3つで痛みの抑制、治癒の促進が全然異なりますよ。
では当院の治療は?
1.患部に炭酸ミストでクール&フィットをスプレー
2.胸郭を挟んで超短波
3.患部周りにラジオ波
4.患部に超音波3Mhz
5.胸郭まわりのカッピング
といった具合です。
特に骨折の場合は超音波治療が骨の癒合に効果が高いので、絶対です。
肋骨部は皮下脂肪や筋肉層が薄いので、皮下2~3センチで有効照射できる3Mhzが理想です。
ラジオ波を使用するとキネシオテープが着きづらいのでバストバンドで固定して終了です。
ちょうど2週間でトラックの運転も辛くなくなったそうです。
自宅には1Mhzの超音波があるので、今夜は家内の肋骨の治療で超音波を使います。
そのあとフィジオナノで微弱電流で就寝してもらいます。
バストバンド、クール&フィット、微弱電流フィジオナノは当院でも取り扱っております。
肋骨骨折でお困りなら杉並区阿佐谷の延寿堂まで。