腰痛治療、左右の脚長差は骨盤の問題だけではないです、既往歴が重要!
今日の腰痛治療。
先日治療したばかりなのに、腰がまた痛くなった理由は?
撮影でちょっとムリをしたそうで。
アイスクリームの早食い競争?
治療直後は安定するまではムリをしないほうがベターです。
左の臀部に痛みがあり、座っているとき、立っているとき、足を上げて外に開いたときなどに強くなるようです。
うつ伏せの状態だと左右の脚長差がすごい!
ブロック入れても調整できない。
聞くと彼は先天性の内反足だったそう。
先日の股関節のクライアントさんは先天性の股関節脱臼があったそうです。
この他に小児の運動器疾患で筋性斜頚というのがあります。
先天性の内反足は男子に多く、1000人に一人くらいの割合。
先天性の股関節脱臼は女子に多く、これまた1000人に一人か二人くらいで、リーメンビューゲルという装具を付けて矯正を行います。
筋性斜頚は1000人に2~3人の割合で発生し、特に男女差はなく、1歳くらいまでに自然治癒することが多いそうです。
国家試験にも出るので、この3つは記憶にしっかり残っています。(笑)
内反足の影響なのか、左右の下肢長も異なり、単純に骨盤矯正してもきれいに揃うことはありません。
前に小児の頃に交通事故で下腿骨の複雑骨折をした男性の場合もかなりの左右の脚長差がありました。
成長期にこういった障害を骨に受けると、子供特有のものとして、骨端線の損傷をおこします。
骨端線とは軟骨と骨の境目にある線なのですが、この線があるうちは骨がまだ成長していきます。
これを放置すると、骨が曲がったまま成長したり、左右の長さに違いが生じるなどの影響が出てきます。
単純に足の長さが違う⇒骨盤矯正しても症状が改善されるとは限りません。
本人もあまりに昔のことで、忘れていることも多く、またそのことが現在の症状に影響しているとは到底思いつかないので、よく観察し、よく聴くことが重要です。
初診時のカウンセリングシートに「既往歴」とよく書かれている場合が多いと思いますが、一般の方はこの「既往歴」という言葉の意味をわかっていない場合もあります。
簡単にいうと「今までに大きなケガや病気などで治療にかかったことなどはありますか?」という意味です。
ということで、まずは痛みをハイボルトでとってあげました。
そのあと超音波で温熱、そして上半身の疲労回復にリーブカッピング。
臀部には心地よいウェーブ法を入れてます。
EMSを併用して歩いても痛みが出ないような治療を行いました。
これで無理をしなければ、症状は落ち着くことでしょう。
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