ヘルニアの意味
友人からヘルニアって治るの?という質問がありました。
先日、行きつけのお店でもこの話しになったので、ちょっと解説。
よく耳にするのが腰椎ヘルニアや頚椎ヘルニアのはなし。
ヘルニアとは体内の臓器があるべき部位から逸脱した状態のことで、もともとは鼠径ヘルニア(脱腸)を指し、それが椎間板で起これば頚椎ヘルニアや腰椎ヘルニアになります。
かくいう自分も幼少の頃に鼠径ヘルニアの手術をしております。
超簡単に説明すると、袋状の中身からそれを破って「外に飛び出した状態」をいいます。
治る、治らないでいうと、一度外に飛び出たものをひっこめるのには外科的な処置が必要となるでしょう。
ただし症状がなくなる、軽減するという意味合いで治るということは言えます。
現にうちの家内も頚椎ヘルニアですが、よっぽどの疲労や天候不順でも重ならない限り、強い症状は現れません。
椎間円板は若い頃は水分も多く弾力がありますが、年を取るにつれ老朽化して硬くクッション性の悪い円板になります。
つぶれて、外に飛び出した髄核が神経をどの程度圧迫するかで症状は変わってきます。
その診断にはMRIが一番有効です。
症状がなくてもヘルニア状態になっている人もかなりいるでしょう。
20代でも発症しますし、長距離ドライバーや中腰姿勢での職業などに多くみられます。
当院では超短波療法(高周波)がかなりの割合で症状を軽減しております。