健康とは?

「平成18年都民健康・栄養調査」の結果によると 都民のメタボリックシンドローム、糖尿病などの生活習慣
病の実態が明らかになったそうです。

調査結果のポイント

都民の6割以上がメタボリックシンドロームの内容を知っています。
食事バランスガイドを見たことがある都民は、男性2割、女性4割。
運動が十分に習慣化している都民は2割にとどまります。
40歳から74歳の男性の2人に1人、女性の6人に1人は、メタボリックシンドロームが疑われます。
40歳から74歳の3人に1人は、糖尿病が疑われます。
糖尿病と医師から言われたことがある人の半数以上は、未治療であったり、治療を中断していたりしている可能性が疑われます。
「死の四重奏」という症候群をご存知でしょうか?
①上体肥満、②高血圧、③糖尿病、④高脂血症(高中性脂肪血症)の4つの条件がそろうと、心筋梗塞などの心臓病で亡くなるリスクが非常に高くなるというものです。
心臓病だけでなく、糖尿病や肝硬変、脳出血や自動車事故に至るまで肥満者の方が標準体重者の死亡率を上回るというデータもあります。

メタボ健診が義務化されます!

メタボ健診が平成20年4月から始まります。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)健診の対象となるのは、40歳から74歳までの方で、国民健康保険や組合健康保険などの医療保険を運営する保険者は、メタボ健診を加入者に受けさせることが義務化されます。検査項目は、腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値で、これらの数値が基準値を上回ってしまうと、保健師や管理栄養士らのもとで保健指導を受けることになるそうです。厚生労働省は約2000万人がメタボリックシンドローム有病者、またはメタボリックシンドローム予備軍に該当すると見込んでいます。厚生労働省はメタボ健診を義務化することで、平成27年度末までにこれを25%減らすという数値目標を立て、2兆円の医療費削減を目指しています。
肥満は様々な生活習慣病のもととなります。その為、是非できるだけ若い頃から肥満の予防や解消につとめることが極めて重要となります。
効果的なダイエットを考えている女性の方はもちろん、健康の維持や病気の予防の為に男性の方も是非気軽にご相談ください。

当院の脱メタボ対策

生活習慣病チェックシート
下のチェック表で自分にあてはまる所にチェックを入れてみましょう。
(ダイエットのチェックリストも耳ツボ健康痩身法の中にありますので試してみてください。)

生活習慣病チェックリスト

疲れやすく、朝も疲労が抜けていない
体を動かすことが少ない
暑くてもすぐに汗が出ない
冷え性だ
食べる速度が速い
油っぽいものが好き
入浴はシャワーだけのことが多い
慢性的な肩こり、腰痛がある
朝食をとらないことが多い
お酒が好き
下腹が出ている
間食や夜食が多い
甘いものが好き
カルシウムの多い食品をあまり摂らない
イライラすることが多い
最近立ちくらみをした経験がある
肌荒れしている
便秘ぎみだ
同じ姿勢で仕事をしている
味付けは濃いものが好き

チェックが多ければ多いほど生活習慣病の危険があります!
10個以上チェックのついた方は下のチェックもさらに行ってみてください。

体脂肪率チェック

ご自宅で体脂肪計のある方は是非はかってみてください。

体脂肪率による判定表
30歳未満の適正範囲 30歳以上の適正範囲 肥満
女性 17~24% 20~27% 30%以上
男性 14~20% 17~23% 25%以上

もっと細かく見ると・・・
男性の場合:20%以上=軽度肥満、25%以上=中等度肥満、30%以上=重度未満
女性の場合:30%以上=軽度肥満、35%以上=中等度肥満、40%以上=重度未満

※体脂肪計豆知識

現在市販されている体脂肪計のほとんどは、手や足の電極から微弱な電流を流して、体全体のインピーダンス(電気抵抗)を測定して、この値をもとに体脂肪率を算定しています。
人間のからだはその約5割が電気を通しやすい水分です。一方で体脂肪は電気を通しにくいので、体脂肪の多い人ほど電気抵抗が高くなるのです。
なお、人間の電気抵抗は変化しますので、朝起きた時が一番高く、その後低下していき、夕方から夜にかけて安定します。また、食事、運動、入浴の前後にも大きく変動しますので
正確な値が出にくくなっています。
したがって体脂肪の測定は夕方から夜の1日1回、いつも決まった時間に同じ条件で測定することをおすすめします。

BMIチェック

BMIとは、肥満の判定に用いられる体格指数のことです。計算式は下の通りですので、 計算してみてください。

[体重(㎏)]÷[身長(m)]÷[身長(m)]=[   ]
※身長は単位がmですのでご注意ください。(例)身長174cmの場合は1,74)

BMIによる肥満の判定

BMI 判定
18,5未満 やせ
25以上30未満 肥満1度(※WHOでは前肥満)
30以上35未満 肥満2度
35以上40未満 肥満3度
40以上 肥満4度

一般に日本人は欧米人に比べると、わずかな体重の増加でも生活習慣病にかかりやすい言われています。
ちなみに旧厚生省と日本肥満学会が行った調査(30歳以上の成人約15万人対象)では、BMI22の人と比べてBMI25の人は高血圧と高中性脂肪血症の危険度が2倍にBMI27では糖尿病の危険度が2倍、BMI29では高コレステロール血症の危険度が2倍に上昇するそうです。

ウエストサイズチェック

へそ周りが男性で85cm、女性で90cmを超えると、CT写真上で計測した内臓脂肪の面積が100㎝2を超えていることが多く、内臓脂肪型肥満が強く疑われます。

最終チェック

以上の生活習慣病、体脂肪率、BMI,ウエストサイズチェックに加えて、高中性脂肪血症、高血圧症、高血糖などの症状が見られる方は、心筋梗塞を併発する危険度が以上の症状を持たない人の35倍と言われています。思い当たる方は積極的に健康診断や食事療法等をすすめられた方が良いでしょう。
ちなみに当院では予防措置としての体重管理のお手伝いをさせていただいておりますが、生活習慣病そのもの を治すものではありませんのでご注意ください。
健康診断や食事療法に関しましては、最寄の医療機関にてご相談ください。

それでは、あなたの理想的な体重は一体どのぐらいでしょうか?
次の計算式で計算してみましょう。
健康体重
20~30代の方・・・

[身長(m)]×[身長(m)]×22=[  ㎏]

40歳以上

・・・[身長(m)]×[身長(m)]×23=[  ㎏]

※身長は単位がmですのでご注意ください。(例)身長174cmの場合は1,74)
標準体重
(身長(cm)-100)×0.9=[ ㎏]

体脂肪1キロ落とすのに必要な消費kcalは約7200Kcalと言われています。

ではこの1キロの体脂肪を落とすのに必要な運動量は?
フルマラソン(42.195キロ)1周で約350グラム程度なので体脂肪1キロ落とすには約150km(約3週半)走る計算になります。

約1時間のウオーキングですと、200kcal程度の消費となり、脂肪1キロを落とすには約36時間歩き続ける計算となります。
最も最短なのが、縄跳びですが13時間以上連続で休みなく飛べる人はいません。

このことからいかに運動して痩せるという事が困難なことか理解できると思います。